「Mimori Suzuko Live Tour 2016 “Grand Revue” 武道館公演」に参加した話
平日の木金というまっとうに勤めている人泣かせの日程ながら、強引に休みをねじ込んで掲題のライブに参加した話をします。
(詳細は割愛しますが)僕は三森すずこさんのオタクになって久しく、それゆえに感じるところもあると思うので、読む人を選ぶ文章かもしれませんが、ありのままに思ったことを書いていこうかと思います。
・三森さんのストイックさ、上昇志向
僕がとにかく三森さんのライブに行くごとに感じさせられるのが、彼女のストイックさです。
元々ミュージカル出身なだけあり、声優アーティスト活動を始める前から歌やダンスの土台はあったと思いますが、それでも演技力を上げること、ステージの完成度を上げること、観客を魅了することに対し真剣で、ライブをやるごとにどんどん実力をつけているように感じます。いや、むしろミュージカル出身だからこそ、歌に限らずダンスも含め、総合的に観客を魅了することに傾倒しているのだと思います。
三森さんは、オタク(下)よりも自分自身の目標(上)を強く意識しているように感じます。(言い方が悪いですが)リップサービスとして応援して下さる皆さんのおかげで~という事も勿論言いますが、僕個人としてはファンへの愛情もそこそこに、むしろ三森さん自身が高みを目指し、その「背中」を我々に見せて欲しい、そんな思いがあります*1
アンコールのMCで三森さんは、自身も加わっていたユニットのμ'sが紅白に出場し、東京ドーム公演を行うまでに成長したことに触れつつ、「私はまだまだ夢を見ても良い」ということを語りました。この言葉は単なるパフォーマンスやメッセージではなく、本人の体験に裏打ちされた言葉だからこその迫力を感じます。μ'sが云々の件がある前から、三森さんはストイックで上昇志向だと思っていましたが、特に今日の武道館のステージでのMCは強気だと感じました。これはきっと、μ'sやミルキィホームズといったソロ以外の活動の実績に裏打ちされているアグレッシブさなのでしょう(30歳にして!)。
このようなストイックさ、アグレッシブさは、ソロ活動の初期よりも明らかに顕著になっています。先述のように、ソロ活動のみならず並行したユニット活動で実績と自信を得たおかげなのでしょう。*2
・ライブ全般に関して
今回は三森さんのアーティストソロライブとしては初めての生バンド演奏が試みられていました。正直にいって、歌とダンスを組み合わせる三森さんのスタイルに生バンド演奏がどれくらいフィットするのか、ちゃんと噛み合ってくれるのか、未知数ゆえに不安に感じるところもありました。*3
しかし実際のところそれは全くの杞憂でした。CD音源になかったドラムアレンジだ!あのギターソロが迫力の生演奏だ!と終始テンションは上がりっぱなしになっていました。CDで死ぬほど聴き込んだ曲だからこそ細かい違いに気付いてしまう。*4
そして生バンド演奏のほか、今までのツアーやソロライブであったような物語仕立ての構成、ミュージカル的演出はそのままに、1stツアー、2nd舞浜公演にも登場したいつものダンサーのみならず総勢50名ほど?のバックダンサーといった、いつもの三森さん公演にあるようなエンターテイメントとしての完成度の高さは今回も変わらず、どころか一層パワーアップしていました。まさにポニーキャニオンの大艦巨砲主義。
三森さんはそんなショーの主役ですが、それでもあくまでキャストの一部、ということは終始貫かれていて、アンコールを除いてほとんどMCはありません。声優さんのソロアーティスト活動の中でも非常に特殊だと思います。前述した通り、言葉ではなく「背中」で語るスタイルです。
雨後の筍のごとく声優がアーティスト活動を始めるこの時代にあって、これだけの個性を発揮できていることは、彼女の持ち味であるミュージカル経験を十分に活かせていることが大きいように感じます。思えば、元々はミュージカル志望だったのをたまたまスカウトされて声優になり、声優というフィールドでありながらもミュージカル経験が生きている三森さんを見るに、たとえ人生の方向転換をしたとしても、それまでの自分の経験は全く無駄にならない、活かし方によってはいくらでも活かせるのだなぁ、と思います。
そんな姿を見るに、僕自身の人生を振り返っても、夢はまだ見てもいいのでは?まだまだ新しいことにチャレンジできるのでは?と思わされます。
・最近の自分のオタク活動のスタンスについて
三森さんに関しても、以前ほど*5の熱意で追いかけるモチベーションはなくなってきているのですが、それでもこのように強くインスパイアされるのもあり、無理のない範囲でイベントには参加していきたいものです。
年齢を重ねるごとに、自分の人生のリソースの中でオタク活動に割けるパイが減っているのもあり、「人生から逃げるためのオタク活動ではなく、人生に立ち向かう元気を貰うためのオタク活動でありたい」という方向で生きているのですが、そんな自分にとって三森さんの活動は、まさに「元気をもらうためのオタク活動」という位置づけに、だんだんなっています。義務感で推すのではなく、楽しいから、元気がもらえるから、オタクとなる。
かつて少々深く足を突っ込みすぎた反省があるからこそ感じるのかもしれませんが、それぐらいの距離で、あくまで自分自身のためのオタク活動であるという枠をはみ出ないことが、持続可能で望ましいオタクの在り方なのではないでしょうか。
今回の武道館ライブに関してすげぇ!と思った点は他にも沢山ありますが、これ以上はあまりにも細かくなるのもあるので、ひとまずはこの文章を読んだ方に、僕の考える三森さんの良さを伝えるにとどめるため、このあたりで筆を置きたいと思います。*6
なんかもう、三森すずこさんのライブに行くごとに強烈にストイックで上昇思考な生き様にインスパイアされていて、三森すずこさんという存在は高度経済成長という成長神話を失った我々世代の日本人にとって、成長の象徴であり、希望の光ではないだろうかという少々大げさなことを考えてしまっている
— あき# (@akki2446) October 27, 2016
おまけ
持ち物を紛失してはないけど破損はした(アンコールのせいいっぱいで大閃光に持ち替えようとしたら千切れた) pic.twitter.com/t5hjxiWLmO
— あき# (@akki2446) October 28, 2016
セットリストは以下のレポを参照して頂ければ。
*1:もっとも、この方向性は認知を求めるタイプ、接近イベントでのコミュニケーションを求めるタイプのオタクとは相容れないと思いますので、合う合わないの個人差はあると思います。そうやって他界してしまったオタクも少なくないようです。
*2:余談ですが、三森さんの2014年の抱負は「アグレッシブ」でした。ミルキィホームズお正月ライブの書き初めより。 http://ameblo.jp/mimorisuzuko/entry-11744453404.html
*3:直近で参加したものだと内田真礼さん、新田恵海さん、内田彩さん等のライブが生バンド演奏でしたが、それらのライブは歌メインでさほどダンス等はなく、楽曲にもバンド映えするものが多かったので、無意識に比較してしまいそうだった、というのもあります。
*4:特に個人的に「化けた」と感じた曲はHeart Collection、ミライスタート、スマイリウム。
*5:具体的には1stツアー~2nd舞浜ライブあたりの時期。平然とCDを積みまくっていました。
*6:細かい感想についてはtwitterでヘラヘラ語っていますので宜しければ。 http://twilog.org/akki2446/date-161027 http://twilog.org/akki2446/date-161028 http://twilog.org/akki2446/date-161029
内田彩さん初心者が「AYA UCHIDA Complete LIVE ~COLORS~」に参加した話
2016年8月13日に日本武道館にて開催された内田彩さんのライブに参加しました。
前提として僕は内田彩さんのライブに参加したのはこれが2回目であり(もう1回は6月に開催されたツアー横浜公演)、それほど真面目に追いかけていないので、内田彩さんの人となりやこれまで歩んできた道についての知識が、本気で追いかけている人と比べて圧倒的に少ないと思います。しかし、いわば表面的な、武道館ライブ単体としてのパフォーマンスについては、論じても良いのではないか、と思い、久方ぶりに声豚としての筆を取ることにしました。
という前提を踏まえ、本記事を読んで頂ければと思います。
・内田彩さんは"声優だからこそ"のパフォーマンスを行う
これは内田彩さんのCD音源を聞いていても感じたことなのですが、驚くほどに彩り鮮やかな、様々なタイプの楽曲があります。
声優のアーティスト活動は、シンガーソングライターやバンドのそれとは異なり、プロの作詞家や作曲家の歌に、プロの演奏家が音楽をつけ、そこに声優さんの歌が乗るわけで、作家陣が異なれば音楽の性格も異なるのは当然のことです。しかしながら、これほどまでにそれぞれの歌に自分なりの思いを重ね(あるいは自身で規定した"声優アーティスト内田彩"の姿を重ね)、歌いこなせる人がいるでしょうか。
僕が「何故一般的なアーティストではなく、アニソン歌手でもなく、声優さんの音楽を好んで聴くのか?」と聞かれれば、迷わず「声優アーティストでなければ見られない光景が、そこにはあるから」と答えます。そしてその光景は、内田彩さんのライブにおいても、とても強く現れています。
声優は役者・表現者であり、何者にもなれる。その姿が声優さんのアーティスト活動の魅力であり、とりわけ内田彩さんの強い持ち味の一つである、と僕は考えます。*1
・内田彩さんは全力でライブを楽しむ
声優アーティスト活動の持つ特色と、内田彩さんのパフォーマンスがそれを最大限に活かしたものであることを述べた上で、次は内田彩さんのパーソナリティ的な面で感じたことを綴っていこうと思います。
今回の武道館ライブは内田彩さんのその時点での持ち曲34曲をすべて歌うことが事前に告知されていました。そして本番、休憩もアンコールもなく、まさに34曲を歌った訳だが、ソロ活動を行ってまだ2年ほどのレベルとしては"34曲を一人舞台で歌い切った"それ自体が圧巻であると思います。
おまけに、単に34曲歌い切ったばかりか、後半になればなるほど活き活きと、楽しそうに歌っていたのが、とにかく印象的で、凄くて、30歳になったばかりの内田彩さんに対し無限の可能性を感じました。後半になればなるほどアップテンポで激しい曲が詰め込まれていたにもかかわらず、です。
セトリを見て頂くのが早いのですが、特に終盤のBlooming!→Breezin'→アップルミントの、畳み掛けるような曲順を、とにかく楽しそうにステージ上を跳ねまわりながら歌う内田彩さん、人類の無限の可能性を感じさせました。
・内田彩さんの個々の楽曲について
個々の楽曲に込められた思いへの考察ついては精鋭の内田彩さんのオタクにお任せするとして、あくまで僕自身の思いで好きな曲について述べたいと思います。
「6.キックとパンチどっちがいい?」は本公演で初めて生で聴きましたが、なんだこの声豚になっちゃうスイッチを的確に叩いてくる曲は…!!という印象でした。元々、歌詞も内容もぶっ飛んでいる曲なのですが、それと内田さんのとびっきりの愛嬌を込めた歌い方がマッチしており、非常に味があります。今回のライブで一番好きになった曲です。
「10.最後の花火」は、情景がこもっていて、エモくて、大好きです。ライトで花火が打ち上がる様子を表現する演出も好き。
「18.ピンク・マゼンダ」の生演奏、非常に良いものでした。
「27.キリステロ」は横浜公演でも聴きましたが、とにかく楽しい。イントロが刺さります。
「31.Blooming!」「32.Breezin'」は2曲ともイントロ即頭を抱えてしまいそうになるくらい大好きなのですが、まさかバンド演奏で繋いでくるとは…という感じでした。あとBreezin'の「スタンド席にいますか~?」っていうアドリブが本公演のベストオブ"声豚になっちゃうスイッチ"案件でした。
(無限に大好き…という感想しか出なくなりそうなので、この辺りで筆を置きます)
・内田彩さんのライブから何を貰ったか
そんな内田彩さんが与えてくれたもの、それは僕も頑張ろう、やろう、という生きる活力に他なりません。
僕はこれまで主に三森すずこさんのライブに行っていたのですが、そこで洗練された歌、ダンス、演出を見ることで、三森さんのストイックな生き様を感じ、自分もあのように有りたい、といつも感じます。今回の内田彩さんのライブでも、それと近いようなものを感じました。
所詮2回しかアーティスト活動をする内田彩さんを目にしていないのに、内田彩さんの人となりについて論じる資格はありませんが、そんな僕であっても内田彩さんから、洗練されたパフォーマンスと、それを裏付ける努力を読み取ることができました。内田彩さんは、それだけの人物なのだと思います。*2
おまけ
B!からのB'で脳みその血管千切れるかと思った
— あき (@akki2446) 2016年8月13日
最近は(ある程度は意図的に)色々な声優さんやアニメのイベントに足を運ぶようにしているのですが*3、色々な声優さんの出るフェス等とは違いその人らしさが全面に出ているものが多く、これもまた楽しくてやめられないなぁ、と思うものです。
内田真礼さんの初めてのソロライブ「UCHIDA MAAYA Hello, 1st contact!」に参加した話
久しぶりにイベント感想を書きます。
・結論をいうと、やっぱり内田真礼さんはすごい。僭越ながら、歌唱や演技がぶっちぎりで上手いわけでもなく、ダンスがぶっちぎりで上手いわけでもなく、なのに何故我々をあんなにも魅了するのかというと、それは彼女自身がステージで誰よりも楽しく歌っているからに他ならないと思います。今まで「オタクになる」という一言でこの気持ちを片付けていたけれど、今日のライブでよくよく考えてみたらそういう結論なんだなって思いました。
・セトリに関してはアルバムの曲順そのままという某レーベルメイト森すずこさんのライブを彷彿とさせるセトリでしたが、それでも受ける印象は全く違っていて、アルバムの再現に重きを置いていた某森さんと異なり、内田真礼さんの今日のライブはアルバムを元にあくまで彼女が楽しく思い切り歌い切ることが1つの到達点だったのではないでしょうか。
・パフォーマンスについて、ところどころ歌が安定しなかったり見ていてヒヤヒヤするところもあったけれど、後半はだんだん波に乗ってきてそんなこともなくなってきたし、何よりも彼女が楽しく歌っていて、それが強く伝わってきたのがこのライブの良さだったように感じました。
・ステージ上の舞台装置や演出について、これも実に的確で良かったと思う。PENKIに塗られたバンドメンバーのお立ち台、バックダンサー(作業員)、そして真ん中に高く積まれたジャングルジム、特に最初の登場がジャングルジムに乗ったままというのには度肝を抜かれました。そして何よりも縦長と横長の2つのディスプレイにそれぞれ別々の映像を流す演出があまり他のイベントでも見ない使い方で新鮮でした。わたしのステージで過去イベントの写真を流す演出はずるい。
・PENKIというアルバムについて、過去のイベントや雑誌のインタビュー等でも触れられている点ですが、これといったコンセプトが存在するわけでもなく、むしろ内田真礼さんの好きな色で染めてみたらいいよ!という感じが強く出ているのが逆に個性となっているように感じます。
その個性は、おそらく創傷イノセンスを出した時から今まででちょっとずつ変わってきているもので、きっと今後も変わり続けていくのだろうと思いますが、その時その時の”自分の色”を出すこと、それを楽しむことについて、こと内田真礼さんのこだわりは凄いのだな、と今日のパフォーマンスを通して改めて感じました。
Hello, future contact!を歌うとき、必ず「みなさんの好きな色を振って下さい」というMCが入るのですが、これが彼女自身も、観客のみんなも、一体となってこのステージを楽しみましょう!という気持ちの現れなのだなぁと、この曲が歌われるたびに思っています。
・僕が常々考える声優のアーティスト活動の魅力として「声優は役者であり、何者にもなれる存在である」ということが挙げられます。やはり声優さんのパフォーマンスは表現の幅が非常に広い。これが僕が歌手でもアイドルでもなく敢えて声優のイベントに行く理由なのだと、答えたいと思います(そんなことを聞かれる機会はありませんが)。
前述のPENKIというアルバムに込められた思いとも関連しますが、今日のライブも、何者にもなれる内田真礼という存在を感じられるパフォーマンスだったと思います。
・内田真礼さんがMC中で「ギミー!レボリューションの間奏でいつもギター!って言うけど、キーボードのかっこいいソロもあるし、今度やるときはピアノ!っても言いたいよね!」って言ったことを受け、アンコール中感極まって歌えないよ~って言ってた内田真礼さん(かわいい)に「じゃあさっきのピアノ!ってやつやりませんか?」って提案するバンマスの黒須克彦さんはね、最高だと思います。
ということ以外にもこれどこまでが台本?高まりゆえのアドリブ?みたいな場面も多々あり、それが本当にパフォーマンスを楽しんでるんだろうなぁ、と感じさせてきて、もう良いったら。
本人が一番楽しんでいるがゆえに、酒が呑みたいだのパワプロがしたいだのといった素の気持ちも出るのだなぁ、と。
・MCで「この1年はとても色んな経験ができたし、あっという間に時間が過ぎたけど、それで自分自身がとても成長できたし、20代中盤の多感な時期にもっと色んなことに挑戦したいと思う」という旨の発言があって、ああ同年代の人間としてはやっぱり色々なことを見聞きしていきたいなあ、と強く共感した次第です。
内田真礼さんのアーティストとしての初めてのソロライブ、本当に楽しかったし、幸せでした。元気も頂きました。ありがとうございました。次も行きたいです。
おまけ
ありがとう pic.twitter.com/cqp8rlcGu4
— あき (@akki2446) February 28, 2016
2015年に出会ったアニメ・声優楽曲ピックアップ
今年もたくさんのアニメが放送され、たくさんのアニメ・声優ソングが世に放たれましたね。とはいえ僕はそんなにたくさんのアニメを見る余裕はなく、されどもイベントには相変わらずちょくちょく通っていたので、楽曲にフォーカスしつつ、特に琴線に触れたものをピックアップしていきたいと思います。
甲乙つけるのが非常に難しいのでランキングにはしません。
布教目的も幾分あるため、敢えて有名どころを外す選択もしています。
・探求Dreaming(新田恵海)
一曲目は「探偵歌劇ミルキィホームズTD」ED主題歌からこの曲。
新田恵海さんのお歌とは本当に素晴らしくて、またこの曲のCD収録を行われた時は喉が本調子でなかったのもあり、ライブ等で生で聴けるのをいつも楽しみにしています。
曲自体も緩急あり、後半にかけての伸びやかな盛り上がりは非常に聴き応えがあります。
・Dreamin' Go! Go!(μ's)
μ's Go→Go! LoveLive! ~Dream Sensation!~(通称5thライブ)の特別先行チケットに同封されていた楽曲。
4thの時の楽曲(ENDLESS PARADE)が「もう終わります!」という感じだったのに対し、5thのこの曲は「まだまだ楽しめるよね!」という気持ちにさせてくれる、実にアンコールに似合う曲でした。
5thライブ自体がとても楽しかったのもありますが、この楽曲ももっともっと評価されてもいいんじゃないかなぁと思っているところです。
音源がレアだから、というのもあるのかもしれませんが…。
※下記動画には収録されていませんが、参考までに
【試聴動画】ラブライブ!μ’s Go→Go! LoveLive! 2015~Dream Sensation!~ Blu-ray/DVD Day2
・ENERGY☆SMILE(大橋彩香)
元気さ、笑顔がとにかく似合う大橋彩香さんらしさが全面に出ている楽曲です。
サビのブラスがいい味出してますよね。
大橋彩香セカンドシングル「ENERGY☆SMILE」 -Music Video- short ver.
・できたてEvo! Revo! Generation!(new generations)
「アイドルマスターシンデレラガールズ」より、島村卯月、渋谷凛、本田未央が歌う劇中挿入歌。
「私達、まだまだ初めましてだけど、これからどんどん活躍していきます!」というフレッシュさ、そして力強さが詰まった名曲です。
「小さく前ならえ」「楽しすぎ」「夢がデビューする」のように、等身大の彼女たちに寄り添った言葉選びがとても素敵だと思います。
【楽曲試聴】できたてEvo! Revo! Generation!(歌:new generations[島村卯月×渋谷凛×本田未央])
・Dramatic∞Drumstick(モア(CV:佐倉綾音))
「SHOW BY ROCK!!」BD特典オリジナル楽曲CDより、モアのキャラソン。
宇宙人であるという彼女の設定をガッツリ活かした歌詞、担当楽器であるドラムのアレンジも非常に心地よいリズム。
「SHOW BY ROCK!!」は音楽がテーマのコンテンツだけあって、主題歌挿入歌を始めとした楽曲が非常に充実しており、BDには1巻につき2曲ずつオリジナルキャラソンが特典としてついてきます。
このモアのキャラソン以外もmasterpieceの宝庫なのですが、公式の試聴動画すらなく全然広まらないのが悲しいところです。BDはポニキャンじゃなくてフリューが出してるからなのかなぁ。
(イベントでシアンのキャラソン「Nyao Universe」を披露したのは、その意味では非常に攻めたチョイスだったし非常に嬉しかったのですが…)
挿入歌の中では迷宮DESTINYが好きです。(劇中での使われ方含め)
TVアニメ「SHOW BY ROCK!!」プラズマジカ double A-side 挿入歌「迷宮DESTINY/流星ドリームライン」試聴動画
・Traveling kit(三森すずこ)
三森すずこさんの2ndアルバム「Fantasic Funfair」収録楽曲。
三森さんの歌唱とマッチする適度なEDMアレンジ、「どこに連れて行ってくれるんだろう?」というワクワクする歌詞、アルバム中盤の盛り上がりとしてはとても良い楽曲だと思います。
声優さんのアーティスト活動全般に言えることかもしれませんが、例えば1stシングルの売上が出なければ2ndもないわけで、どうしても楽曲自体の瞬発力や強さ(といって伝わるでしょうか?)に偏りがちになってしまうと思います。
一方、ある程度継続的な実績を作ったうえで出されたこの2ndアルバム「Fantasic Funfair」では、役者寄りだからこそ”何者にもなれる”三森さんの良さを最大限に発揮されているように思います。
三森すずこLIVE2015『Fun!Fun!Fantasic Funfair!』Blu-ray&DVD PV
・Future style(高坂穂乃果(CV:新田恵海)、南ことり(CV:内田彩)、園田海未(CV:三森すずこ))
「劇場版 ラブライブ! The School Idol Movie」より、2年生トリオの挿入歌。
2年生で歌う楽曲には他にも「ススメ→トゥモロウ」「START;DASH!」等がありますが、それら同様に「前向き」「未来」というモチーフがふんだんに詰まった楽曲です。
ラブライブ!2期から劇場版へ、物語を畳みに行く方向が明らかなのにもかかわらず、
このような前向きな楽曲を歌ってくれることは本当に有り難いことです。
本当に来年がFinalライブなんだよなぁ・・・。
・ゆりしゅらしゅしゅしゅ(七森中ごらく部)
OVA「ゆるゆり なちゅやちゅみ!+」主題歌。
七森中ごらく部の楽曲はいわゆる日常系アニメのエッセンスともいえる「パーツ化され極度にユートピア化された学校生活」の良さが
ギュッと詰まっていますが、この曲もご多分に漏れず、オトナの立場で聞くと一種の懐かしさすら感じます。
ただ、このOVAも楽曲も「なちゅやちゅみ」なんですよね。
学生の身分でいながら学校に縛られない夏休み、とてもユートピアじゃありませんか。
私事なのですが、夏は仕事がクソ忙しくて夏休みも取れないどころか土日も仕事してたような有様で、
そんな中でこの曲を聴いたらとても胸が痛くなりました。そういう事情もあって深く刺さった楽曲でした。
【ゆるゆり】七森中☆ごらく部「ゆりしゅらしゅしゅしゅ」MV しょーとば〜じょん
・少女交響曲(Wake Up, Girls!)
「続・劇場版 Wake Up, Girls! 前編[青春の影]」主題歌。
とにかく、Wake Up,Girls!という作品で描かれたアイドルというエッセンスがぎゅっと詰まって凄い。
前向きで、ステージではいつも笑顔で、でもその実泥臭い努力や奮闘には裏にはあって。
「いっぱい悩んだ日々は 決して無駄じゃないから」「ありのままを出すのは とっても勇気いるけど」という、誰もが励まされるストレートな歌詞も魅力的。WUGちゃんはネ申。
僕自身も東北出身だけあって、舞台である仙台の町並みも見覚えのある背景が多いし、ピンと来る所も多い作品です。
Wake Up,Girls! / Beyond the Bottom MV
・Brilliant better(御形アリシアナ(CV:福原綾香))
SEGAのAC音ゲー「チュウニズム」より、劇中女子高生バンドであるイロドリミドリのメンバーのキャラソン。
ふーりんの楽曲ですよ、ふーりんの楽曲!
担当楽器であるギター・ボーカルがとにかく力強い。かっこいい。中学生だったら惚れてた。
みんなもっと聴いてよ。
イロドリミドリ 御形アリシアナ(cv:福原綾香) 『brilliant better』ショートMV
・クラフト スイート ハート(内田真礼)
内田真礼さんの1stアルバム「PENKI」より。
ちょっと古くさい昭和のマイナーコードな感じを残しつつ、1stアルバム全体のコンセプトのバンドアレンジにもうまく溶け込んでいます。
不安定で揺れ動く乙女の恋心を歌いながらも、そのリズムの心地よさがなんともいえませんね。
このアルバムの他の楽曲にも言えることですが、「私のこと、好きでしょ?」というよりも、「私はこんな気持ちだけど、君はどう?」という寄り添い方である印象を受けます。そんな寄リ方されたらオタクになっちゃうですよ・・・。
以下動画は同アルバムより。こっちの曲もいいですよ。
内田真礼「Hello,future contact!」MV short ver.(1stアルバム「PENKI」収録曲)
以上、今年のアニメ・声優楽曲から印象深いものピックアップでした。
これらの楽曲のもう少しでも評価されますように。
それから、2016年も素敵な楽曲達に出会えますように。
三森すずこさんの2ndライブ「Fun! Fun! Fantasic Funfair!」に参加した話
掲題の通り、三森すずこさんの2ndライブに参加してきました。
僕がチケットを得られたのは結局6/28と7/11のみでした。
6/27外した時は死ぬかと思ったけど、その後当日券も取れなくてまた死ぬかと思ったけど、結果的に2/3得られたので良しと思い直して。
前から4列目とかいう近さ、もう当分ないだろうなぁ…という思いを噛み締めていざ舞浜。
今回のライブ、端的に言うとアルバム「Fantasic Funfair」を演出極大パワーアップしてライブにしたようなものでした。
声優「三森すずこ」のイベントというよりは、彼女の2ndアルバムの世界観を再現するべくセッティングされたショーが今回のライブで、三森すずこさんも、バックダンサーや舞台装置と同様に(後述しますが、考えようによっては観客もこの中に含まれる)、あくまでそのキャストの1人であり、構成要素の1つに過ぎない、と感ました。
しかしながら、そのような1つのショーを構成するパーツとして、つまり役者としてのパフォーマンスの高さに関して言うと、やはり、もう、三森すずこさんは最高としか。
三森すずこさんはこのショーのメインキャストであり、移動式遊園地の支配人という肩書(設定?)を持ってはいるが、演出、舞台装置、バックダンサー、全て揃ってのショーを魅せるということが主眼に据えられていると強く感じました。
そのようなことを感じる要因の1つが、バックダンサーの人数の増加です。普通、声優さん自身をフィーチャーさせるようなライブであれば、バックダンサーなんてそんなに必要ないわけで、それでも昨年の1stツアーよりもたくさんの人数(8人!)をバックダンサーに起用した(そこにコストをかける選択をした)ということは、つまりバックダンサーも合わせてのショー、という構成され方と言えますね。
もう1つ、同様にHeart Collectionという曲における特殊な演出についても触れたいと思います。この曲が始まるときに、観客にライトを消せという指示があり、ステージには薄いカーテンが引かれ、三森さんはその奥で歌うという、この手のライブとしては前代未聞の演出でした。
元々、公式からライトの色に関する指示はあり、オタクも含めて1つのステージを作りましょうねという意思は表明していたものの、まさかその延長で「消せ」という指示までするとは…という。
不意に刺さる推し曲を楽しむ、改チアを振り回す、いろいろなライブの楽しみ方があるとは思うのだけど、その点、三森さんのライブはある程度楽しみ方を限定してしまっているので、この「観客もキャストの一部」哲学には賛否両論あるとは思いますが。*1
さて、以上にて散々役者としての三森すずこさんについて語ってきたところではありますが、6/28のサプライズ演出(プロレスラーによる誕生日祝福ビデオレター)を喰らった三森すずこさんは、珍しく素が出てしまったのかなぁと思いました。完全にプロレスオタクの顔でした。
ステージ上では基本何かを演じきるのに全力な三森さんだけに、ちょっぴり素が垣間見えたのはのは本当に貴重でした。あのオタクっぽさが全部とっさの演技だとしたら役者としても最強だし、どっちにしても三森さん最強です。
近年盛んな声優のアイドル売り商法(サイン会や握手会といった接近イベント)よりも、
ライブステージの方が三森さんには間違いなく向いてるし、個人的には今の方向でそのまま突き進んで欲しいと思っております。
というのも、僕自身、声優さんが尊すぎて近づけない気持ちや、果たして声優さんはオタクに接近されることが楽しいのか?という思いがどうしても拭えず、接近イベントというものに対する適切な振る舞いを未だに掴み損ねている、というのもあります。*2
もちろん、個人のオタクとして認識されることの楽しさも(アフィリア等の他のオタクの話を聞くに)あるのだろうとは思いますが、それでも僕は名もなき一人のオタクとして応援するだけで十分と思っています。
それにしてもみも現場、女性率もどんどん増加しているし*3、ウェイでワイワイなオタクが多くて、なんかこう、もっとオタク!!!って人がいないものかなぁという思いがある。
まぁそんなの関係なくまたに足を運ぶんだろうけど。
何はともあれ、今年も三森さんのステージが見られて良かったと十分に思えるライブでした。
セトリ等は以下の公式レポをご参考に。(6/27と6/28分のみですが)
それにしても、他の某9人組ユニットとか某4人組ユニットとかの今後の活動はあるけど、ソロとしての活動は特に出演予定もないみたいだし、近くにアニタイもないし、今後どうなっていくんだろうという思いはあります。またアニマックスなりリスアニなりのフェスにも出てくれたらなぁとは思っているのですが、果たしてどうなるか…。
・蛇足
4列目の感想:三森さんが宙に浮いた時に太ももの付け根まで見えちゃいそうで気が気じゃなかった
— あき (@akki2446) 2015, 7月 11