声優史学

声優さんとお酒

ミルキィホームズ ファイナルライブ Q.E.D. に参加した話

掲題のライブに参加しました。

 

僕がアニメというものを本格的に見始めたのはちょうどミルキィホームズのアニメ1期が放送された2010年で、それから今まで長く追い続けてきたことを考えると、間違いなくオタクキャリアの中で最も長い付き合いになるコンテンツがミルキィホームズであると言えます。そんなミルキィホームズのファイナルライブ、三森さんもMCで述べていたように、人気が下火になってなんとなくフェードアウトしていくコンテンツ、声優ユニットが少なくない中、ファイナルライブという場を設けて、演者にとってもオタクにとっても一区切りさせるための場所、時間、空間を準備してくれることのどれほどありがたいことか。

 

ファイナルということでキャストにとってもオタクにとっても色々な思いが渦巻く場で、泣かせにくる場面も少なくなかったのですが、それでもミルキィホームズの良さである"楽しさ"は最後まで目一杯に詰まっていました。メドレー形式にして初期の曲もたくさん回収したし、ジョルノもギリギリでインフルから復活したし、最後だからこそ派手にやっちゃえ!でもいつもの楽しさは忘れないぜ!という、最後までいつも通りのパフォーマンスで、ファイナルだからこその等身大のライブでした。

 

ミルキィホームズの活動中は「次のミルキィホームズのイベントがある」ことが当たり前で、今だってまた数ヶ月後に幕張メッセのイベントホールでライブやるんじゃね?京葉線で消耗するんじゃね?って感じの余韻が残っているというか、それほどにミルキィホームズという存在が当たり前で、空気のようで、実家のような安心感をもたらしてくれていたんだなぁと思うものです。僕も決してミルキィホームズ単推しではなく、ある時はラブライバーになったり、ある時はミモリアンになったり、ある時はポニーキャニオンの犬になったり、ふらふらと色んなイベントに浮気しながらもなんだかんだでミルキィホームズには帰ってきてたし、まさにスイートスイートホームタウンだったんだなぁ、と思いました。そういえばミルキィホームズのイベント感想記事をこのブログに書くのも初めてです。

 

佐々木さんが最後の手紙で、声優キャリアの最初からずっとあったミルキィホームズの活動が終わってしまうことに対する不安を語っていましたが、しかし同時に解散しても4人がそれぞれの道を歩んでいけるからこそ解散できるのだな、とも思いました。僕自身も、ミルキィホームズを追いかけ始めた頃と比べると、歳も取った、就職もした、結婚もした、自分自身の感性も変わってきた、という環境の変化があり、恐らく今後こんなコンテンツに出会うことはないのだろうと思いますが、これだけ長い期間追いかけてしまうともう青春の1ページと言ってしまえるものにもなっています。頻繁に連番した大学の友人*1もいるし、ミルキィホームズを通してTwitterでゆるく繋がった人もいます。ミルキィホームズではないオタクイベントで会ったりする人も中にはいます。僕が思うオタクコンテンツの良い所に、リアルタイムでは知り合いでなくても、今後このミルキィホームズのファイナルライブに参加した人と知り合ったときに、そのオタクイベントの話ができる、つまり非同期的に同じ時間を共有できることだと思います。

 

ミルキィホームズの4人は探偵帽を置いてステージを去りましたが、最後にアンコールで戻ってきて、それでも正解はひとつ!じゃない!!を歌うときに探偵帽を"被りなおす"ことはありませんでした。ミルキィホームズは解散しても、ミルキィホームズが楽しいコンテンツだったという経験は我々オタクたちの中に残るし、ミルキィホームズが終わった後の我々の人生もきっと楽しいことがいろいろと待ってるんじゃないか、そういう示唆を与えてくれる終わり方だったと思います。

 

最後にイイハナシダナー風にまとめられたので今日はこのあたりで筆を置きます。

 

 

 

*1:ちなみにその連番者の彼とは学籍番号も連番でした