父親になったので、1ヶ月半の育休を取った話
この度、1/27に第1子(男の子)が誕生し、それに伴い1/31〜3/11の約1ヶ月半、育休を取って子育てにフルコミットしました。
いろいろと思ったことについてまとめます。
まとめ
・育児は理不尽であるがゆえ、体力以上にメンタルに来るし、母親ワンオペ前提とすべきではない(ノイローゼになる母親がいるのも無理はない)
・男性も育休を取るのがスタンダードになり、体力面・メンタル面で母親に負荷がかからないようになるといいね
育児をやってみて感想
・おむつ替えやミルクやりなどの育児タスク自体は、簡単で誰でもできる。
・しかし、「単純にこなすべきタスク量が多い」「夜中も授乳が必要なので睡眠が不規則になる」「突発的に泣いたり💩したりするので、休みたい時に休めない」「当然だが炊事や洗濯などの普段の家事も必要(むしろ洗濯の頻度は増える)」など、1人でこれをやれるかと言ったら無理だと思った(夫婦2人でも結構しんどい)
・2人体制で育児することで、体力面以上に、メンタル面でのサポートができた(と自負している)。例えば、おむつ替え中に💩を変な場所に飛ばす等の理不尽はよく起こるが、大人が2人いればしんどいね〜って話をしながら💩の始末ができるが、ワンオペだとただメンタルを消耗しそう。
(このメンタル面の理由で、我が家では深夜の授乳も育休期間は2人体制でした。仕事に復帰した後は、平日は嫁さんに任せる予定ですが…)
育休中の余暇時間
・余暇時間は、思った以上になかった。正直なところ、育休前は「普段できない勉強とか、積読崩すとかもしたいな〜」なんて甘く考えたが、結局そんな時間は全く取れなかった。確かに、日中で息子が寝てるタイミングは自分の時間がとれるが、最優先は仮眠による体力回復、次いで趣味(後述)で気力回復、という感じで、育児以外に体力気力を使う余裕はなかった。
・その趣味も「育児の合間を縫ってやる程度の活動」に格下げされるので、家の中で出来ない、まとまった時間が必要、他人と時間を合わせる…、などの趣味はいずれも続けるのが難しくなる。
・僕の場合は、アニメ視聴、ゲーム(中断が容易なもの*1)、Youtubeで動画を見る、くらいしかできなかった。動画は両手が塞がってても見れることもあり、YouTube視聴時間が爆増した(主にポケモン対戦動画を見ていた)。いずれにしても、赤ちゃんの様子を常に気にかける必要があるので、集中力を要さないもの、細切れにできるものしか出来なかった。
・余暇の話からは若干逸れるが、日本酒をほとんど飲まなくなり、代わりにビールを飲むようになった。日本酒はうっかり飲み過ぎてしまいがちなので、深夜の育児に影響する心配があるのと、一度に飲む量を減らす=飲むのに日数を要するので、無濾過生原酒は味が変わってしまう心配もあったので。一方、ビールであれば「1日1本」で区切って適量を楽しみやすく、味が落ちる心配もない。せっかくなので普段あまり飲まないクラフトビールを最近は開拓している。
あると便利だったもの
・バウンサー
ゆらゆらさせることで赤ちゃんを落ち着けるアイテム…なのだが、実際に使ってみると💩を促進させる副作用もあるようで、例えば寝る前など💩してほしいタイミングでゆらゆらさせるという使い方もした。ちなみに、これとベビーベッドは購入よりレンタルの方が割安だったのでレンタルで手配した*2。
・育児記録アプリ「ぴよログ」
授乳やミルクの時間と量を記録することで「次の授乳まで1時間くらいあるから家事しよう」「20時にお風呂に入れたいから、次は17時くらいにミルクあげたいな〜」などの見通しや調整ができます。夫婦両方が同じデータを見られる(父親も自発的にチェックできる)のがポイント。
・親族向け写真共有アプリ「みてね」
両家の親族にそれぞれ写真を送るのは手間なので、アプリ上で両家親族を招待して、どんどん写真をアップロードしていた。今のところ毎日更新継続中。
・写真プリントサービス「ALBUS」
写真はデータだけでなく物理でも残したいと思い、このサービスでピックアップしたものをプリントしてアルバムを作っている。
・ベビーカメラ「tapo」
ベビーベッドに取り付けて、寝かしつけた後に起きていないかをモニタリングするのに利用。4000円程度と安価で、モニターは付属しないがiPad等にアプリをインストールすればウォッチできるので十分。
寝かしつけた後にリビングでも動きをチェックできるよう、ベビーベッドにwebカメラをインストール完了🔧
— あき (@akki2446) 2022年3月3日
暗視機能もあっていい感じに使えそう pic.twitter.com/DEqDTAwiX1
最後に
男性の育休取得率は年々上がっており、2020年は12.65%になったらしいが、依然として女性の81.6%とは大きな隔たりがあり、まだまだ父親の育休取得は世の中のスタンダードではない。*3
今後、男性も育休を取得すべきという風潮になっていくのだとは思うが、とはいえ今はまだ過渡期で、同時期に出産を控えているが、育休取得までは考えていないという人もまだまだ多いようだった(僕の周りで聞いた範囲だが)。
しかし実際に育休を取ってみて、嫁さんの負担を減らせたこと以上に、子どもの日々の成長を見守るのが楽しく、育休前後の引継ぎの大変さや収入面のマイナス等を差し引いても、取ってよかったと思った。
ということで、この体験談が誰かの参考になれば幸いです。
2019年酒10選
去年はTwitterで適当に流すだけだった本企画ですが、今年はちゃんとブログ記事にしておこうと思います。*1
ルール
・1銘柄1種
・2019年に初めて飲んだお酒
・あくまで個人の主観に基づきます
で、こんな感じになりました。
以下、それぞれの詳細です。
1.[山形]出羽桜 純米大吟醸 雪女神 四割八分
米どころ酒どころの山形県では酒造好適米の開発もいろいろ行われているのですが、その中でも大吟醸・純米大吟醸向けに作られているのがこの雪女神*2。
そんな経緯で生まれたのもあり、割と注目してた酒米だったので、今年は雪女神を使ってるお酒をたくさん飲みました。どれを選出するか非常に迷いましたが、入手しやすさ、コスパなども含めて総合的に勘案して出羽桜を今年は選びました。
上品な飲み口と酒飲みをうならせるキレを合わせ持った、初心者から酒飲みまであらゆる層にオススメできるお酒です。
2.[山形]栄光冨士 純米酒 無濾過生原酒 暁乃翼 澱絡み
令月風和や極超新星などの今年の新酒を抑えて暁乃翼を選出しました。栄光冨士さんは季節限定酒が多い上にどれも美味しいので毎年非常に悩みますね。
暁乃翼を選んだのは、StylipSオタクの亡霊だから・・・ではなくて、おりがらみ、日本酒度マイナス10、それでいてキレがあり、スイスイ飲みやすい、という良い意味でスペックを裏切るお酒だったことが理由です。
3.[山形]楯野川 無我
全量純米大吟醸の楯の川酒造さんの無濾過生原酒。
なんといっても、“6つの「無」を重ね合わせることができました”という厨二病説明文が好きすぎる(オタク)。
楯野川は飲みやすくて誰にでも勧められるお酒が多いのですが、この無我も例にもれず、生酒感を適度に抑えつつ、飲みやすい仕上がりになっていました。
4.[新潟]雅楽代 玉響 純米原酒
若い社長さんが頑張っている天領盃酒造さんの新しいお酒。「うたしろ」と読むらしいです。
もともとの天領盃さんの新潟らしい(佐渡らしい)お酒も好きだったんですが、この新しい銘柄はより飲みやすさ、すっきりさに振っており、西のお酒によくある感じの酸味が出ています。お魚とよく合います。
磨きなどのスペックは非公開ですが、新鮮な味わいが楽しめる一本。
5.[茨城]結ゆい 純米吟醸酒 夏吟風
#akki_sake5/31 自宅102.結ゆい 純米吟醸酒 夏吟風池袋東武百貨店で入手。濃厚で辛口でキレがあっていい夏酒って感じ。やっぱり茨城のお酒は信頼できる。#結ゆい
ゆい(*-v・)ゆいではなく「むすびゆい」と読む。
辛口で濃い、冷やしておいしい夏酒。濃いめの生原酒はロックにしてもいい感じになるという新たな気付きを得たお酒なので選出しました。
ちなみに吟風は北海道の酒米らしい。
6.[神奈川]残草蓬莱 純米吟醸 出羽燦々50
山形の酒米で有名な出羽燦々を使って神奈川県の蔵が醸したお酒。昨年に選出した「来福」もそうでしたが、最近は山形県外の蔵が出羽燦々を使っているのをよく見る気がします。
芯では出羽燦々らしさがありながらも割とすっきりした飲みごたえで、出羽燦々の新しい一面という感じでした。
7.[福井]梵 ときしらず
昨年はとある石川地酒の居酒屋さんに通っていて石川のお酒がホットだったんですが、今年は割と福井のお酒が個人的にはホットでした。
白龍、早瀬浦、白岳仙など色々飲みましたが、その中でもこの梵ときしらずを選出。梵は飲みやすくて上品なお酒が多いですが、ときしらずはその中では割と濃くて酒飲み向け。
まんべんなくいろんな食べ物に合う点もポイント高い。好きすぎて今年は3回ほど飲みました。
8.[福井]花垣 超辛純米
推しの福井のお酒パート2。
日本酒度+12で、キリっとした辛口でいながら重さがなく、オタクアニメを肴に無限に晩酌できるお酒でした(実際に嫁のいない日に無限に飲んでいました)。
9.[奈良]風の森 雄町 純米吟醸しぼり華
酒飲みには有名な風の森、なんと今年は酒屋さんで売ってるのを見かけたので衝動買い。
期待通りのフルーティーで発泡感。おちょこの内側に泡が残るの最高。
なによりもこれを家で開栓する瞬間が非日常でまぁ楽しかったので、また買って家で飲みたい。
10.[広島]白麹純米酒 海風土
今度は広島の酒 pic.twitter.com/CTXGlyVDcz
— あき (@akki2446) 2019年11月16日
アルコール弱め、酸味強め、すっきり、と割と飲みやすく万人向けです。
名前の通り海鮮系のつまみと合いそう。
西日本のお酒、米っけが強い東北や日本海側のお酒とはまた違った方向性があり、今まであまり飲んでこなかったので今後は開拓していきたいものです。
ここでは日本酒の話だけですが、今年はウイスキー、焼酎、ビールなど他にもいろいろ飲んだ一年でした。
一方で尿酸値も上がりつつあり、来年からも肝臓を無駄遣いせず質にこだわった飲酒を追い求めていきたいものです。
おまけ
奥田シェフセット
大山の加藤嘉八郎酒造さんの奥田シェフ6本セットが届いた。ただでさえ震災後の片付けで大変そうなのに、奥田シェフのテイスティングノートまで入れて頂いて頭が上がらない。 https://t.co/tuE2KcMchF pic.twitter.com/RIGXIzs6h6
— あき (@akki2446) 2019年7月25日
山形県沖地震で被害を受けた加藤嘉八郎酒造さんの6本1万円セット。地元だし復興支援しよ~って思って買ったら限定品まで入っててひっくり返った。
天童温泉 桜桃の花 湯坊いちらく
本日のセトリ(1時間飲み放題1500円) pic.twitter.com/sK4W0gJZYm
— あき (@akki2446) 2019年5月1日
天童温泉で泊まった温泉宿が日本酒セルフ飲み放題だったでござるの巻。
酒飲みにとって嬉しいのはもちろん、お客さんが勝手に注ぐセルフ方式にすることで宿のオペレーションにかかる人でも削減できるし、実にWin-Winなやり方だな…と思いつつ泥酔していました。
UCHIDA MAAYA Zepp Tour 2019 「we are here」東京公演と札幌公演に参加した話
掲題のライブに参加しました。
内田真礼さん、自分の中では三森すずこさんに次ぐ優先度でイベントに参加している…つもりだったのですが、最近は参加できないことが多く、ライブイベントとしては昨年のツアー「Magic Number」大阪公演以来。実は約1年半ぶりの参加。
内田真礼さんは今年でアーティストデビュー5周年とのことで、何をきっかけで彼女のライブに足を運ぶことになったんだろう?ということも思い出してみました。確か最初に買ったシングルは2nd「ギミー!レボリューション」でした。今以上に手当たり次第に声優さんのイベントに行きまくっていた当時、ポニーキャニオンの声優シングルを買えば結構な確率でリリイベが当たる、という割とよこしまな理由で、軽い気持ちで買ったような気がします。
そんなきっかけで追い続けてかれこれ5年。当時から楽しそうに歌っている内田真礼さんの姿が好きで、今でもそれは変わらず、気が付けば札幌まで遠征してしまっていたのでした。
当日のセットリストも演出も見どころだらけなのですが、個人的に刺さったポイントとしては、
・2曲目にSmiling Spiralを持ってくる采配が天才すぎる。完全にスイッチはいるでしょあんなん。
・5年も活動していると歌唱力も随分と上がるもので、特に5:00AMはこんなに歌うまかったっけ?とびっくりした。
・ミニアルバムの新曲6曲がどれも強すぎるのだけれど、すでに多くのオタクが言及しているように、共鳴レゾンデートルがまぁ最強すぎた。黒須さんとヨースケの濃厚な絡み、完全にデキてた。*1
・アンコール最後の曲youthful beautiful、FCイベvol.1も武道館も不参加なので、実は初回収ということもあり普通に感極まってしまった。
公式のレポは以下をご参考に。
最近ブログでこの話ばかりなんですが、今回も改めてさせてください。アーティスト活動の終了であったり、僕の側の(たとえば家庭の)事情であったり、原因はいろいろ考えられるにせよ、オタクイベントというのは有限であると感じることが増えてきました。なので、じゃあチャンスがあればなるべく行っておこう、と思うようになりました。(前回の記事にあるミルキィホームズファイナルの時も考えておりました。)
僕の場合は、内田真礼さんのイベントは割と家庭方面の事情で参加できないことが多かったです。バースデーはクリスマスと被り、Magic Number東京公演は披露宴と被り、武道館は元旦なので帰省を外せず・・・。そんな経緯もあり、今回は日程的に行けそうな東京と札幌は両方参加することにしました。(結果的に札幌には嫁もついてきてしまい、遠征から旅行に化けてしまいましたが。)
今更、オタクをスパッとやめられる訳がない(やめられたら今頃やめている)ので、そのあたりは無理なく続けつつ、いい感じの所で折り合いをつけないとなぁと思うところです。いい感じ、というのが、どの程度の按配なのか今はわかりませんが。
書きたいことも書いたので今日はこのぐらいで。
おまけ
前にzepp札幌きたの三森さんのツアーだし、一生ポニーキャニオンの犬って感じがする
— あき (@akki2446) 2019年12月14日
ミルキィホームズ ファイナルライブ Q.E.D. に参加した話
掲題のライブに参加しました。
僕がアニメというものを本格的に見始めたのはちょうどミルキィホームズのアニメ1期が放送された2010年で、それから今まで長く追い続けてきたことを考えると、間違いなくオタクキャリアの中で最も長い付き合いになるコンテンツがミルキィホームズであると言えます。そんなミルキィホームズのファイナルライブ、三森さんもMCで述べていたように、人気が下火になってなんとなくフェードアウトしていくコンテンツ、声優ユニットが少なくない中、ファイナルライブという場を設けて、演者にとってもオタクにとっても一区切りさせるための場所、時間、空間を準備してくれることのどれほどありがたいことか。
ファイナルということでキャストにとってもオタクにとっても色々な思いが渦巻く場で、泣かせにくる場面も少なくなかったのですが、それでもミルキィホームズの良さである"楽しさ"は最後まで目一杯に詰まっていました。メドレー形式にして初期の曲もたくさん回収したし、ジョルノもギリギリでインフルから復活したし、最後だからこそ派手にやっちゃえ!でもいつもの楽しさは忘れないぜ!という、最後までいつも通りのパフォーマンスで、ファイナルだからこその等身大のライブでした。
ミルキィホームズの活動中は「次のミルキィホームズのイベントがある」ことが当たり前で、今だってまた数ヶ月後に幕張メッセのイベントホールでライブやるんじゃね?京葉線で消耗するんじゃね?って感じの余韻が残っているというか、それほどにミルキィホームズという存在が当たり前で、空気のようで、実家のような安心感をもたらしてくれていたんだなぁと思うものです。僕も決してミルキィホームズ単推しではなく、ある時はラブライバーになったり、ある時はミモリアンになったり、ある時はポニーキャニオンの犬になったり、ふらふらと色んなイベントに浮気しながらもなんだかんだでミルキィホームズには帰ってきてたし、まさにスイートスイートホームタウンだったんだなぁ、と思いました。そういえばミルキィホームズのイベント感想記事をこのブログに書くのも初めてです。
佐々木さんが最後の手紙で、声優キャリアの最初からずっとあったミルキィホームズの活動が終わってしまうことに対する不安を語っていましたが、しかし同時に解散しても4人がそれぞれの道を歩んでいけるからこそ解散できるのだな、とも思いました。僕自身も、ミルキィホームズを追いかけ始めた頃と比べると、歳も取った、就職もした、結婚もした、自分自身の感性も変わってきた、という環境の変化があり、恐らく今後こんなコンテンツに出会うことはないのだろうと思いますが、これだけ長い期間追いかけてしまうともう青春の1ページと言ってしまえるものにもなっています。頻繁に連番した大学の友人*1もいるし、ミルキィホームズを通してTwitterでゆるく繋がった人もいます。ミルキィホームズではないオタクイベントで会ったりする人も中にはいます。僕が思うオタクコンテンツの良い所に、リアルタイムでは知り合いでなくても、今後このミルキィホームズのファイナルライブに参加した人と知り合ったときに、そのオタクイベントの話ができる、つまり非同期的に同じ時間を共有できることだと思います。
ミルキィホームズの4人は探偵帽を置いてステージを去りましたが、最後にアンコールで戻ってきて、それでも正解はひとつ!じゃない!!を歌うときに探偵帽を"被りなおす"ことはありませんでした。ミルキィホームズは解散しても、ミルキィホームズが楽しいコンテンツだったという経験は我々オタクたちの中に残るし、ミルキィホームズが終わった後の我々の人生もきっと楽しいことがいろいろと待ってるんじゃないか、そういう示唆を与えてくれる終わり方だったと思います。
最後にイイハナシダナー風にまとめられたので今日はこのあたりで筆を置きます。
ウチの子たちの探偵帽も外してあげました pic.twitter.com/VaOLn4GXjb
— あき (@akki2446) January 28, 2019
*1:ちなみにその連番者の彼とは学籍番号も連番でした
2018年に出会ったアニメ・声優楽曲10選
今年もこの季節がやってきました。
選出基準
・楽曲自体のみでなく、その楽曲が生み出された経緯、タイアップ作品との相性、ライブパフォーマンス、個人的な思い入れなど、様々な要素を総合的に勘案し、印象に残った10曲を紹介します。
・紹介順=ランキングではありません。
・この記事を読んだ方が興味を持って頂ければ、というぐらいの感覚で書いております。
ルール
・対象は2018年にリリースされた楽曲
・1アーティストから1曲
・1作品から1曲
で、今年はこんな感じになりました。
以下、各曲の解説です。
瞬間最大me / 相坂優歌
作詞:大森靖子
作曲:大森靖子
私はアニメみたいになりたい
1stアルバム「屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま」より。
ちょうどこのアルバムが出たころ、インタビュー記事で「世渡り上手じゃない人に向けて表現したいな」ということを相坂さん本人が語っておられましたが、そのアルバムの1曲目ということで十分なインパクトがある楽曲です。
大意としては「現実世界の窮屈さ」「別の世界(=アニメの世界?)へのあこがれ」といった厨二病的な感情を歌っており、アラサーの今だからこそ受け止められるけど仮に厨房の頃にこの楽曲と出会ってたら人生が破壊されていたかもしれません。相坂さんが中学の頃にアリプロに衝撃を受けたように。相坂さんと同い年でよかった。
僕も相坂さんに救われたので、相坂さんもいつか休業から復帰してほしい、ただそれだけです。
一片の偽りもなしに届く、「青いままの君」への歌――相坂優歌インタビュー | ダ・ヴィンチニュース
相坂優歌/瞬間最大me ミュージックビデオ(Short ver.)
RE:CREATE / 神楽ひかり(三森すずこ)、大場なな(小泉萌香)
作詞:中村彼方
作曲:三好啓太
一緒に幼い日 植えた小さな種
大きく花開いてく 星が導いた
TVアニメ「少女☆歌劇レヴュースタァライト」8話挿入歌。オーディション6日目「孤独のレヴュー」。
2018年に最も揺さぶられたアニメというと間違いなく少女☆歌劇レヴュースタァライトで、数年ぶりにアニメのBDを買うほどにドハマりしていた訳なのですが、この作品からも「恋の魔球」「花咲か唄」「99 ILLUSION」「Fly Me to the Star」といった楽曲が生み出される中で非常に迷ったんですが、結局この楽曲にしました。
理由としては、アニメ本編の展開と演出と盛り上がりが一番ハマっていたから、という点に尽きます。7話でばななの過去回があり、8話でひかりの過去エピソードが流れてからの2人のレヴュー、そしてこの挿入歌。この辺りの話は毎週アニメを追っかけるのが本当に楽しかったですね。
(全然関係ないコンテンツの話で恐縮ですが)ミルキィホームズが来年1月にファイナルライブということで、そろそろブシロードのオタクを卒業できるかな~と思っていましたが、スタァライトのせいでまたしばらく卒業できなさそうな雰囲気です。
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」第8話~第12話 レヴューシーンダイジェスト映像
※1/6(日)12:00までならyoutubeで無料公開されてるみたいです。
【期間限定公開】少女☆歌劇 レヴュースタァライト第八話「ひかり、さす方へ」
ここから、ここから / 玉木マリ(水瀬いのり)、小淵沢報瀬(花澤香菜)、三宅日向(井口裕香)、白石結月(早見沙織)
作詞:ヒゲドライバー
作曲:ヒゲドライバー
ここから始めよう 世界を見にゆこう
TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」ED主題歌。
よりもいは本当にストーリーも演出も見事で、女子高生たちの生々しい感情がぶつかってからの静かにエモーショナルを感じるこの楽曲で1話の締め、ということで、放送当時も毎週楽しみにしておりました。*1
サウンド面としても、静かに入りつつサビへかけての盛り上がりが本当に見事で聞くたびに感情を揺さぶられます。ちなみに10選の中で唯一、披露宴のセトリ入りした曲でもあります。
Applause / 内田真礼
作詞:PA-NON
作曲:fu_mou
君とわたしがひとつになれる魔法
7thシングル「aventure bleu」カップリング曲。
内田真礼さんは2018年にシングル2枚アルバム1枚を出しており、「aventure bleu」「youthful beautiful」「Agitato」「セツナ Ring a bell」「take you take me BANDWAGON」といった他にも多数の刺さる楽曲が存在する中で結局この曲を選びました。
その理由は「内田真礼さんが楽しそうにステージ上でパフォーマンスしてて、観客も一緒にそれを楽しむ」という内田真礼さんのライブ、アーティスト活動の核になる部分が最も出ていると感じたからです。*2
クラップが頻繁に入る曲なのでこれライブでやったら楽しそうだな、これはライブで化けるな、とCD音源で聴いた時から思っていましたが、実際に体験してみると思った以上でした。
(ここからは半分身の上話にはなりますが)今年は自分の披露宴とツアー東京が被り、FCイベはおろかリリイベにも外れ、なんとか行けたのが7/1グランキューブ大阪ぐらい、おまけに来年の元旦武道館ライブは実家に帰るので不参加確定と、特に内田真礼さんの現場には足を運ぶペースが激減してしまいましたが、そんなオタクとしては引退寸前の状況ながらも今後もライブあらば極力行けるように持っていきたいなと思ったところです。*3
内田真礼 7th single cw「Applause」試聴ver.
Blooming Flower / 石原夏織
作詞:中村彼方
作曲:俊龍
編曲:山口朗彦
未来は1秒先で 君のスタートを待つよ
1stシングル「Blooming Flower」より。
強烈なデビュー曲を引っ提げて登場し、11月にアルバム「Sunny Spot」を出し、12月にライブするという、多くの声優楽曲オタクたちを引っ掻き回した石原夏織さんですが、やはり一番印象に残ったのは「Blooming Flower」でしょうか。
というか、曲の強さ単体では判断がもうできないので、「初めて聴いた時の衝撃」というフィーリング面でこの曲を選んだ、という感じです。ポニーキャニオン声優アーティストのデビュー曲に外れ無し。
ちなみに迷った対立候補は「Ray Rule」「CREATION x CREATION」「Singularity Point」あたりでした。
石原夏織 1st Single 「Blooming Flower」MV short ver.
パレイド / 夏川椎菜
作詞:ワタナベハジメ
作曲:山田竜平
ああ うまく笑えてたら
今の僕は こんなじゃない
3rdシングル「パレイド」より。
こちらもカップリングの「ラブリルブラ」とどっちにするか散々悩みましたが、やはり劣等感の曲は深く刺さりますねということで「パレイド」で。
TrySailの3人の中でも最後にようやくソロデビューを勝ち取り、来年アルバムを出すというところまで来たわけで、今後の活動も応援していきたいなぁと思うところです。
シネマチックダイアリー / 水瀬いのり
作詞:松井洋平
作曲:石田秀登
回りだすフィルム きっとねダイアリー
2ndアルバム「BLUE COMPASS」より。
去年は水瀬いのりさんから「夏夢」を紹介しましたが、やはり彼女にはスピード感のある曲もいいけど、こういったポップめの歌唱曲もフィットするなあ、と思うところです。
Sentimen-Truth / 大橋彩香
作詞:田淵智也
作曲:佐藤純一
ねぇSentimen-Truth 私は何歩くらい
描く理想から 手前にいるの
2ndアルバム「PROGRESS」より。
こういったゆったりめの曲も力強く歌っているのを聴くにつけ、やはり大橋彩香さんは歌唱力の地力が高いなぁと思うものです。
アルバム「PROGRESS」の最後の曲ということで、次の作品に向けた力強い決意とも読み取れるように感じますね。
Sincerely / TRUE
作詞:唐沢美帆
作曲:堀江晶太
わたし なんで 泣いてるんだろう
TVアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」OP主題歌。
楽曲全体を通しての展開がまさしくアニメのストーリーというか、ヴァイオレットが「自動手記人形」の仕事を通して徐々に自分の感情に目覚めていく過程とリンクしているようで、本当に良い主題歌でした。
これも"アニメ本編が良かった補正"が強いですが、それにしてもTRUEさんはタイアップ主題歌が良いというか、「アニメの世界観を歌に乗せる」点で本当に強いと思っております。「サウンドスケープ」しかり、「Divine Spell」しかり。
余談ですが、披露宴で流す候補楽曲にも入っていましたが「新婦から両親への手紙っていうやつはやらないぞ」と妻に言われたのでこの曲も結局流しませんでした。
TRUE「Sincerely」 MV Full Size 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』OP主題歌/"violet-evergarden" Opning Theme「Sincerely」
アレコレ / 三森すずこ
作詞:みきとP
作曲:みきとP
それでもね それでもね まだまだ先は長いし
この辺でおやすみ
4thアルバム「tone.」より。
「誰が推しですか?」と聞かれたらまずは三森すずこさんの名前を挙げておこうと思っているくらいに、僕が最も優先度高めてコミットしている声優さんなのですが、その三森さんに惹かれる理由に「圧倒的にエネルギーがあること」だからだと思っています。
ところが、この「アレコレ」という楽曲は三森さんの超人的な活動ペースというよりは、次のステップに向けた小休止、という印象が強いです。正直、「tone.」の最後の楽曲がこの楽曲で締められているということは、しばらく活動ペースをダウンして、振り返るための時間を作るのかな?とも思ったりもしました。
三森すずこさんのアーティスト活動は2013年から始まっていますが、この年はちょうど僕が社会人になった年でもあり、(こういう言い方は恐れ多いですが)三森さんと同じ時価軸でステップアップしてきたつもりです。アルバム「tone.」が出た今年6月は、僕自身もちょっと大きめのプロジェクトが片付いた後の時期だったので、僕も次のステップに備えて小休止したりしてもいいのでは?みたいな個人的な事情にあまりにもマッチしていたのもあります。まぁ三森さんの方はというと、今年後半はスタァライトやらソロ活動以外もいろいろとやっていたみたいですし、ソロの方でも来年2月にミニアルバムを出すようで、一体いつ休んでいるか分からない超人っぷりを発揮し続けているようですが。
このあたりの話は8/12に開催された5thライブの感想記事でも書いておりますので、よろしければこちらもお読み頂ければ幸いです。
三森すずこ「アレコレ」MV short ver.(4thアルバム「tone.」収録曲)】
総括(と、身の上話)
昨年に結婚したのもあり、自分とオタクコンテンツの関わり方も変わっていくことを余儀なくされたこの1年でしたが、その中でも意識的だった2つありました。
- 配偶者をオタクコンテンツにコミットさせること
- 行けないイベントは割り切る分、行けるイベントには行くこと
1.については具体的には「なるべく一緒にアニメを見る」「家でオタクソングを流す」「無理のない範囲でイベントに誘う」です。やはり、自分が伸び伸びとオタク活動をするには、配偶者を染めてしまうのが最も合理的です。もちろん、これは一緒にできる配偶者が得られる前提なのではありますが…。あと余談ですが、一緒にアニメを見て妻が主題歌を気に入ってくれた場合など、「夫婦で見たアニメの主題歌」という披露宴で流すための大義名分が手に入る場合があります。
2.については、具体的には前述した内田真礼さんのツアー大阪に日帰り参加したこと、直前にデレマスLVのチケットを入手したことなどを指します。そもそもオタクイベントに行けない原因は「日程的に行けない」「金銭的に行けない」の2種類に大別されると思っていて、結婚すると明らかに前者の理由で行けないイベントが増えます。なので、後者の(金銭的な)理由で行けないイベントをなるべく発生させないため、自分の小遣いをリザーブしておくなどの計画性が一層求められるようになります。*4
そんな感じで昨年は「来年も10選書けるほどオタクできるのか?」という不安がありましたが、ふたを開けてみると全然そんなことはなかったです。
「結婚してもペースを落としてオタクを続ける」というのは、一種のソフトランディングなのかもしれませんが、逆にリソースが限られる分「選択と集中」が求められることでもあり、自分はいったいどのようなオタクであるべきか/どのようなコンテンツを必要としているのか、といった自問自答をすることにもなります。
いずれにせよ、この調子だと当分オタクはやめないだろうなぁ、と思うところです。
それでは、来年も良い楽曲に出会えますよう。
*1:いしづかあつこ監督もインタビュー記事で語っていましたが、「20分くらいの間に何か1つは感動してほしい」「1話ごとにきちんと起承転結を作る」ことはとのことです。http://www.todaishimbun.org/yorimoi20181120/
*2:過去ツイートhttps://twitter.com/akki2446/status/1013412636375957504とかブログ記事http://akki2446.hatenablog.com/entry/2017/02/28/002816とかもご参照いただけますと幸いです。
*3:披露宴と内田真礼さんに関してさらに余談→https://twitter.com/akki2446/status/1010678643457060868