MIMORI SUZUKO 5th Anniversary Live「five tones」横浜公演に参加した話
掲題のライブに参加しました。
三森さんのパフォーマンスが素晴らしいことは当ブログでも繰り返し述べていて、今更取り立てて言うことでもないので、このライブに参加してみて、色々と(個人的な経験寄りの部分が多いですが)思うところがあったので書いておきます。
5年間を経て、とあるオタクの気持ちの変化
昨年の記事で入籍のご報告をさせていただきましたが*1、今回は初めての妻と連番でのオタクイベント参加でした。妻はオタクではありませんでしたが*2、一緒にアニメを見たり、僕が酔っ払って声優さんのライブBDを家で流したりしているうちに、三森さんの楽曲はそれなりに好きになってくれて*3、結婚披露宴で三森さんの曲を中心にオタクソングを流すことも許容してくれて*4、それで今回ライブがあるということで、新婚旅行の日程もこれに合わせて調整し、最速先行を蹴って一般で連番チケットを取り直しての参加。
ところで三森さんはMCで「今までは自分が輝ければいい!と思っていたけど、アーティスト活動が5年目になった今は、自分だけじゃなくて、三森すずこを応援してくれるみんなが、三森すずこを応援してよかった、と誇りに思えるような存在になりたい」ということを仰っていました。
先程、披露宴で三森さんの楽曲を流した話をしましたが、僕の友人のオタク寄りの人にこれがウケたのはもとより、妻サイドの列席者の方からも「入場のときに流れた曲、初めて聞いたけど良い曲だったね」という話があったと聞きました。
件のMCを聞いてその話を思い出しました。
僕自身も三森すずこさんの、とにかく高みを目指してストイックに努力して、それでライブでは常に前回を超えるパフォーマンスを出すというところが好きで、その一方でそんな"成長の物語"を眼前にして、一方お前は何者になれているのか?という自問自答をすることもありました。それが日々頑張ってやるぜと思わせるような源でもあったのですが。
今は、そういう思いも以前ほどはなくなっていますが、それでもやはり三森さんのライブには毎回足を運ぼうという気になります。それが、例えば披露宴で三森さんの曲を流したからというような自分の人生と重なる部分が増えたからなのか、単純にオタクとしての積み重ねが最も大きい声優さんだからという部分によるものなのか、それは分かりませんが。
"まだまだ先は長い"から"この辺でおやすみ"
今回のライブでのテーマともなった最新アルバム「tone.」では「アレコレ」という曲でアルバムが締められます。
今までのライブではストーリー仕立てだったり、異常に多いバックダンサーを引き連れたりと演出も含めてショーのように中心でしたが、今回のライブは普通のアーティストのライブっぽいというか、総合的な演出の中で輝く役者っぽい今までのスタンスと違い、素材の力での勝負、という印象が強かったです。
素材のちからでの勝負だからこそ、三森さんが5年間積み重ねてきたパフォーマンスの素晴らしさを存分に堪能できたし、次回はもっと素晴らしいパフォーマンスをしてくれるだろうという期待もあったし、これこそがひとえに5年間の積み重ねで、今回素材勝負に踏み切った理由なのだろうなぁ、と思いました。
そういえば、今回は5年間を振り返るムービーが流れましたが、ああいうのは三森さんのライブでは初めてかもしれませんね。*5
「アレコレ」という曲の1番サビは"それでもねそれでもねまだまだ先は長いし この辺でおやすみ"という歌詞で締められますが、これがまさに今の三森さんの現在地なんだなぁ、でもその"おやすみ"は"まだまだ先は長い"次のステップのための小休止なんだなぁ、と思うところです。
ありのままで生きるって難しいな
— あき🌴 (@akki2446) 2018年8月12日
強くて当たり前の毎日だから
それでもねそれでもねまだ先は長いし
この辺でおやすみ
↑この歌詞ほんとうに大事にしたい
個別の曲に関する言及はだいたいTwitterに垂れ流したので、まとまった文章として別で書いておきたいなぁと思ったのはこれぐらいです。
参考までに今までの過去ライブの記事もどうぞ。
*1:http://akki2446.hatenablog.com/entry/2017/10/18/164147
*2:本人はオタクではありませんがオタクの友人はいるので、オタクの生態はなんとなく理解している程度の距離感、だそうです。
*3:エガオノキミヘが好きだそうです。
*4:https://twitter.com/akki2446/status/1011237624256737282
*5:あのムービーからエガオノキミヘに繋ぐ流れは反則でしたね。
2017年に出会ったアニメ・声優楽曲ピックアップ
今年もこの季節がやってきました。
コンセプト
楽曲自体のみでなく、その楽曲が生み出された経緯、タイアップ作品との相性、ライブパフォーマンス、個人的な思い入れなど、様々な要素を総合的に勘案し、印象に残った10曲を紹介します。
主観が入っているので、ランキング形式にはしていません。
この記事を読んだ方が興味を持って頂ければ、というぐらいのものです。
ルール
・対象は2017年にリリースされた楽曲
・1アーティストから1曲、1作品から1曲
エガオノキミヘ / 三森すずこ
「ランキング形式にはしていません」という前置きをしましたが、1番はどれと聞かれたら間違いなくこの曲です。
三森さんの声って実はこういうノスタルジックさのある曲と相性が良いですよね。過去の楽曲だと「スイートスイートホーム」なんかのときにもそう思いましたが。
そんな声から溢れる懐かしさと、タイアップ作品「結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章」のストーリーとのマッチングぶりがもう最高です。
楽曲の展開としても、2番終わり~落ちサビに向けてのじわじわした盛り上がり、ギターソロ等ライブパフォーマンスとしても映える要素がちゃんと抑えられています。
三森すずこ「エガオノキミヘ」MV short ver.(8thシングル)
+INTERSECT+ / 内田真礼
同じ声優アーティストでも、楽曲提供陣が異なればまた印象が異なってくるのが声優アーティストの魅力ですが、内田真礼さんにおいてもそれは例外でなく、ZAQさん提供のこの曲でも黒須さんや田淵さんの楽曲とは異なった良さがあります。
内田さんが声優として参加した楽曲で主題歌をZAQさんが担当して、という感じで
「交わりそうで交わらなかった2人」がようやく交わったこの曲。サウンド的な面でも、気持ちのよいギターリズム、随所の跳びポイント、体を動かしながら聴くには気持ちのよい点が抑えられています。
夏ライブ「+INTERSECT♡SUMMER+」も、カバー曲いっぱいあって最高でしたね。
内田真礼5thシングル「+INTERSECT+」MV short ver.
地元愛♡満タン☆サマーライフ / 渡辺曜(斉藤朱夏)、津島善子(小林愛香)
「ラブライブ!サンシャイン!! デュオトリオコレクションCD VOL.1 SUMMER VACATION」から、ようよしデュオ。
Aqoursからどの曲を出すかはさんざん迷いましたが、この曲を選んだ理由として、この曲の世界観が僕の考える「Aqoursの物語」のコンセプトをよく表しているから、というのがあります。(結果的にそれが、μ'sの物語との大きな違いでもあると思っています。)
サンシャイン!!のアニメで描かれているのはAqoursのメンバー9人の物語であるだけでなく、浦の星という高校の物語であり、内浦という地域の物語でもあるんですよね。
【試聴動画】ラブライブ!サンシャイン!! デュオトリオコレクションCD VOL.1 SUMMER VACATION
夏夢 / 水瀬いのり
ここ最近キングレコードが売り出し中の水瀬いのりさん、タイアップで強い曲はたくさんあるのですが、しっとりめの楽曲でこそ、歌唱力が光るように思います。
僕自身が年寄りオタクになりつつあり、強い曲だけでは胸焼けするようになってきたとも・・・。
G.I.R.L. / 松井恵理子
本年ついにCDデビューした松井恵理子さんの1stアルバム「にじようび。」より。
このアルバムも総合力が高く、どの曲を推そうか迷いましたがこの曲を選びました。
松井恵理子さんという方はオタクの好きそうなファッションと言動で定評がありますが、そんな方が女の子の可愛らしさ、楽しさを歌った楽曲でオタクにならないはずがない。激しすぎないリズムも気持ちが良い。
ワガママMIRROR HEART / 大橋彩香
多くのオタクが言及している2017年初頭のバケモン楽曲。
「強い」と言う言葉だけで楽曲の良さを評するのはあまり僕のしたいことではありませんが、それでもこの曲は「強い」としか言えない。それだけバケモン。
「だから強制!」でお酒を強制するのはやめましょう。
【試聴動画】大橋彩香5th Single「ワガママMIRROR HEART」Music Video
青空のラプソディ / fhána
最高に振りコピが楽しい楽曲アワード2017は間違いなくこの曲でしょう。
fhánaには「秋葉原のメイド喫茶で結成された」というエピソードがあるらしいですが、MVにそれを踏まえたストーリーを採用していることからも、fhánaの中でも相応のmasterpieceという位置づけなのでしょうか。
fhána / 青空のラプソディ - MUSIC VIDEO
adrenarine!!! / TrySail
TrySailも数々の良い楽曲を生み出しており、どの曲をあげるか散々迷いましたがコレにしました。
TrySailの良さって(少なくとも僕の中では)若さドーーーン!!元気バーーーン!!楽しさズバババーーーン!!!という感じなのですが、その中でも楽しさという点であればこの曲が最もよく出ているでしょう。
TrySail 『adrenaline!!!』-Music Video YouTube EDIT ver.-
純真エチュード / 小松未可子
Q-MHzがプロデュースする小松未可子さんのアルバム「Blooming Maps」より。
POPな雰囲気ながらも裏で刻んでるギターやらドラムやらが田淵さん感あり本当に気持ちよく聴ける曲ですね。
オタクソングにしてもアニメにしても、ちょっと前に出たやつを追っかけてた時にこれ良質なやつじゃんってなった時の「なんでリアルタイムで追っかけてなかったんだろう…」感が最近は半端ない(小松未可子さんのアルバムを聴きながら)
— あき (@akki2446) 2017年12月21日
Two of Us 無敵♪ / ミルキィホームズ フェザーズ
ミルキィホームズの新アルバム「横濱行進曲」より、フェザーズの新曲。
僕フェザーズの曲は全部好きなんですけど、この曲も明るく前向きな感じで大変よい。
ライブパフォーマンスでは伊藤彩沙さんが左利きなので左右対称になるのも良い。
(番外編)SUMILE SMILE / 内田彩
SUMILE SMILEは昨年にリリースされた曲なので本来は対象外ですが、今年リリースされたアルバム「ICECREAM GIRL」での使われ方が強すぎるという点だけ。
11曲目(全12曲中)って、完全にライブ後半の盛り上がりでクソ強い曲をぶっこんでくるアレじゃないですか。本当にずるい。
以下、10選には漏れて選外となりましたが、良いと思った楽曲を曲名だけ。
恋はイリュージョン / 三森すずこ
モラトリアムダンスフロア / 内田真礼
真夏は誰のモノ? / 黒澤ダイヤ(小宮有紗)、黒澤ルビィ(降旗愛)
恋するパレード / 村川梨衣
イマココ / 東山奈央
参考までに、2016年版の記事はこちら。
それでは、2018年もよき楽曲と出会えますよう。
ご報告
私事で恐縮ですが、結婚いたしました。
(すでに何人かの方には婚約の旨を伝えさせて頂いておりましたが、本日ついに区役所に婚姻届を提出し、受理されましたので、戸籍上も既婚者となりました。)
お相手は、一般の女性の方です。声優さんではありません。
結婚にあたり、オタクを辞められないという懸念がありましたが、幸いにも妻も理解のある方でしたので、今後も変わらず(頻度は落とすかもしれませんが)オタクやり続けることになりそうです。先日ようやくswitchも入手したし。
というわけで今後とも変わらずによろしくお願いします。
「徒然なるクリクリプラズマロジック ガールズバンドふぇすてぃばる2017! ~みーんなすっごくぷるぷる大好きにゃんなのだ♡~」昼公演に参加した話
アニメ「SHOW BY ROCK!!#」に出演する主要な女性声優が一同に会したこのイベント、登壇者数はMCの松澤アナ含め15人。これぞポニーキャニオンの大艦巨砲主義。
・音楽に真剣なイベント
前回(2015年11月に開催されたアニメ1期の時の同イベント)は半分がトーク、半分がライブくらいの割合だったので、今回も半分くらいはニコ生みたいな適当にキャッキャウフフするんだろうなぁ~という心づもりでイベントに参加しました。が、最初のBUD VIRGIN LOGICが4曲歌ったので早速面食らいました。クリティクリスタも4曲、徒然なる操り夢幻庵も4曲、プラズマジカも4曲、最後にアンコールで1曲。イベント時間は2時間弱と時間あたりチケ代で換算すると割高だったのですが、全くそんなことを感じさせない濃密なイベントでした。
前回(アニメ1期の時のイベント)との対比となってしまいますが、これが蓋を開けたら声優さんのキャッキャウフフが中心だったもので、これはこれで(声優オタクとしての自分にとって)満足がいくものでしたが、アニメのイベントに来ているはずなのに結局声優さんのキャッキャウフフが中心というの歪んだ状況なもので、SHOW BY ROCK!!アニメのオタクとしては今ひとつ物足りない印象もありました。
そんな中で迎えた今回のイベントで、ぎっしり楽曲を詰め込んでくれたのは本当に感謝しかないです。ポニーキャニオン最高。
・絶対アイドルクリティクリスタ
BUD VIRGIN LOGICが先発でぶっ飛ばしていたのも強烈でしたが、それ以上にパフォーマンスが印象的だったのがクリティクリスタでした。放て!どどどどーん!における茅野愛衣さんの「どうなっちゃうの~?」をはじめ、本当に声優オタクのスイッチを押すエッセンスが詰まっていますよクリティクリスタの楽曲には。ミューモンになっちゃう。女子中学生アイドル(中の人はほとんどアラサー)、尊い。
・迷宮DESTINY
やっと聴けたので感無量。
SHOW BY ROCK!!には天下のサンリオさんも関わっていることだし、実際にアニメだけでなくミュージカルやら何やら手広くコンテンツ展開されているわけで、アニメのみならず多方面で今後も活動していって欲しいものです。
セトリは公式のレポをご参考に。
UCHIDA MAAYA 2nd LIVE 「Smiling Spiral」2日目公演に参加した話
掲題のライブに参加した話をしようと思ったのですが、1年前の内田真礼さんの初めてのソロライブUCHIDA MAAYA Hello, 1st contact!と感じたことがほぼ被るので、簡潔に何点かのみ、述べたいと思います。代々木第一体育館はデレマス2nd以来。
・ポニーキャニオンの大艦巨砲主義
昨年10月の三森すずこさんの武道館ライブでも感じたことですが、最近のポニーキャニオン製のライブはとにかく演出が派手な傾向があると感じます。今回の内田真礼さんのライブでも、Maaya Band(和太鼓)やら、20人ほどのバックダンサーやら、色が変わるライトが仕込まれた風船ボールやら、会場の大きさ(及びそれに比例してオタクから集めたチケ代)があるにしても、2ndでここまでできるのは本当に圧巻でした。
「ポニーキャニオンの大艦巨砲主義」は、前述した三森すずこさんの武道館公演の後にふとオタクとの会話の中で出た言葉ですが、今回の内田真礼さんのイベントもそんな形容詞がぴったりでした。誤解を招きそうな表現なので補足すると、無駄にハイコストな演出をしていることを揶揄している訳ではなく、各楽曲に合わせた演出をするために惜しみなくお金を注ぎ込んでいる、とも言うべきものでした。
そういう意味では、その場にいてこそ楽しさが味わえるという、ライブイベントの楽しさが詰め込まれた良いイベントでした。ポニーキャニオン最高。
・声優イベントに込められた「成長の物語」
内田真礼さんにとっての2回目の大きなソロライブを迎えるにあたり、正直心配な気持ちもありました。中野サンプラザ→代々木第一体育館、しかも2daysっていくら何でも一気に目標高め過ぎでは…?と考えたのはきっと僕だけではないと思います。*1
しかしながら始まってみるとそれは杞憂で、1st以上の楽しさ、全力さでステージに立っている内田真礼さんがそこにはおり、ああ、1年でここまで人間とは成長できるのか…という気持ちになりました。以前も僕はブログで「人生から逃げるためのオタク活動ではなく、人生に立ち向かう元気を貰うためのオタク活動でありたい」という旨を綴りましたが、この内田真礼さんのステージにおいても内田真礼さんの1年間の成長を大きく感じました。
・楽しい
内田真礼さんのライブを、一言でいうならこれに尽きます。本当に楽しい。
その楽しさについては、前述の通り1stライブの記事でも散々触れているので(それを上回る楽しさだったので、それはもう凄い事なのですが、繰り返しになってしまうので)、詳細は1stの記事を読んで頂ければ、ということで。
一点、イベントそのものとは関係ないですが、やはりイベ被りは憎いですね。苦渋の決断で土曜Aqoursのライブビューイング、日曜に代々木というスケジューリングとしましたが、ライブイベントがビジネス的に流行ることでイベ被りの悲鳴が聞こえることが今後も増えていくのだろうなぁ、と考えるとなかなか苦しいものです。
1stの感想記事はこちら。
記事中で何度か言及した三森すずこさん武道館ライブの記事はこちら。
中里キリさんによるライブレポートはこちら。
おまけ
モラトリアムダンスフロアがあり得んバケモン最高過ぎたんだけど何なんだよアレ…
— あき (@akki2446) 2017年2月26日
アリーナのオタクからテープを頂いたので撮影 pic.twitter.com/OOSxiGbgZR
— あき (@akki2446) 2017年2月26日